これからの永久脱毛
そんなに飲めないと思うかもしれないが、飲めば飲める。
まず、毎朝起きぬけにグラス一杯。
サプリメントと一緒に飲んでもいい。
夜も寝る前にも一杯。
そして食事のたびに一杯ずつ。
これで五杯。
あと三杯だ。
どうしよう?酒をたしなむ人なら、食事の前にちょっと一杯というときに一工夫だ。
そういうときに感じる空腹感は、実は渇きの信号かもしれない。
チーズデイツプをむさぽる代わりに、水をグラス一杯飲んでみよう。
たいていはそれで「空腹感」がおさまる。
もうひとつ。
ワインでも何でもいいが、酒一杯ごとに水を一杯飲む。
こうすれば酒量も減るだろう。
水の場合も、飲むのはここまでという限度はある。
よく運動をしている人が、水を飲みすぎて健康を害することもある。
コロラド州ボールダに住む友人の医師が、ふしぎな病状の患者を診た。
最高の身体をしているのに調子がおかしく、血液の成分が薄いのだ。
ナトリウムなど、基本的な成分の値が低かった。
救命救急センター行きだった。
結局、彼女はスピードの遅いマラソンランナーで、大量の水を絶えず飲み続ける習慣があることが判明した(病院に運ばれる間もボートルを持っていた)。
病状は深刻だった。
しかし、ここまでいくことは、まずない。
しかし、同じ運動をしている人に比べて自分が水分を取りすぎると思ったら、迷わず医者に相談したほうがいい。
変な話、水を飲みすぎて死ぬことだってあるのだ。
本当だ。
聴力の衰えは誰にも来る。
困ったものだ。
パーティーで声をかけられても気づかず、レストランでメニュの説明をされても聞き取れない。
こっちも困るが、周囲の人にも迷惑をかける。
それに、人の声が聞こえなければ会話が成り立たず、人付き合いが減り、孤独に落ち込みゃすくなる。
前にも言ったとおり、人生の第三ステージにこそ人は社交的であるべきなのだが、耳が悪くては会話が成り立たない。
まだ私はそこまで行つてないが、にしている場合じゃない一番いいのは恥ずかしがらずに補聴器を付けることだろう。
格好を気(それに、最近の補聴器は目立たない)。
私の耳鼻科の先生は、本当に必要になるまで待てと言う。
だが、あまり長く待ちたくはない。
まだ自分に適応力が残っているうちに補聴器に慣れ、使いこなしたい。
周囲の雑音など聞こえぬほうがいいと思い始めてからでは手遅れだ。
急がば回れ人は歳をとると転びやすくなる。
もちろん賢明なる読者は筋トレを始めておられるだろうから、私みたいにぶざまに転、はなくてもすむかもしれない。
しかし、ご用心。
歩いていて転びやすくなったら、車を運転していても(スキーをしていても、自転車に乗っていても)事故を起こしゃすいのだ。
実際、年寄りは事故を起こしゃすい。
大きな事故だけではない、つまらぬ事故も起こしゃすくなる。
こんなことがあった。
わが家の目の前で、妻の車をちょっとバックさせ、向きを変えようとしていたときだ。
難しいことじゃない。
私は優秀なドライバーだ。
自信満々でハンドルを切った。
そして見事に、そこに停めであった自分の車にぶつけた。
修理費用はざっと三000ドル。
私が保険会社に電話するのを聞いて、妻は大いに笑ったものだ。
「もしもし、こちらクリス・クロウリ。
保険の番号は******。
車の修理代を出してほしいんだが、その、いやなに、自分で自分の車にぶつけたんだ」。
Dr.ハリーが言ったとおり、こういうことは感覚受容器の衰えによって起こる。
避けがたいし、危ない。
妻の運転がへたになったのはすぐわかるが、自分がへたになったのには気づかない。
だから危ない。
ちょっと転んだり、ちょっとした運転ミスをするようになったら、もうスピード競争はしないことだ。
誰かのオンボロ車に追い越されても気にしないこと。
スピードを控え、今までより慎重に前後左右を確認してハンドルを切る。
へたをすれば命にかかわる。
もう昔ほど反射神経はよくないのだ。
こんなことは二度と言いたくないが、「年相応に」振る舞おう。
車の運転だけではない。
スキーでもボートでも自転車でも、何でもそうだ。
自分の身体の位置を感じとる能力も、バランスを修正する能力も確実に落ちている。
もちろん、日ごろの運動で衰えはある程度までカバーできる。
しかし万全ではない。
だから肝に銘じておこう。
「急がば回れ」だ。
退屈かもしれないが、ここで「お金」の話もしておこう。
「余計なお世話、倹約精神なら女のほうが上よ」と言われそうだが、まあ落ちついて。
ひとつ、とってもイヤな数字をお見せしよう。
「アメリカ女性の二人に一人は、晩年になると『貧困レベル』か貧困すれすれのレベルまで落ち込んでしまう」。
まあ生活保護がないと生きていけない水準のことだ。
八O年ほど生きてきて、亭主はとっくに死んでいるか若い女と逃げているか。
体力もなく身寄りもなくなった晩年に、生きてい貧困レベルというのは、くのに最低限必要なお金しかない。
貴女がそうなる確率は五O%だという。
ひどい話だ。
そんなことにはなりたくない。
「亭主がちゃんと資産形成に励んでいるはず」なんて期待はしないほうがいい。
現役時代はともかく、引退後の男なんて、あてにはできない。
だから今のうちだ。
貴女が職業人としての現役を引退する前に、食費をほんの少し切りつめ、お楽しみをちょっと我慢して、九O歳まで生きる経済的な準備をしよう。
もちろんDr.ハリーも私も経済の専門家ではなぃ。
フィナンシャル・アドバイザーの資格もない。
しかし、ごく一般的なアドバイスはできる。
二一百で言えば、「収入以上の金を使うな」。
そのために、まず次の三つのことを実行しよう。
(一)手持ちの現金を数える。
(二)その結果にもとづいて計画を立てる。
(三)計画どおり、本気で実行する。
実にシンプル。
だが、そう簡単ではない。
まずは自分(あるいは夫)名義の財産をすべてをチェックする。
不動産、有価証券、預金、保険、年金、公的年金(ただし公的年金は「ゼロに等しい」と計算すること)。
次に、あなたが現役引退までの聞に稼げる金額を計算するその分も計(亭主がまだ稼げるようなら、算に入れよう。
とりあえず離婚しないという前提だ)。
今ある資産とこれから稼ぐはずの金額を足せば、あなた(と亭主)の「生涯生活資金」が出る。
それから、あなたと亭主があと何年生きるかを計算する(現在の平均余命からすると、女性はきっと九O代まで生きる。
男はたぶん八O代半ばまでだろう)。
一年間の平均生活費にこの年数をかければ「生涯生活費」が計算できる。
ここで「生涯生活資金」から「生涯生活費」を引いてみる。
答えがプラスなら、おめでとうもしもマイナスだったら、しっかり計画を立てよう。
「生涯生活資金」が増えるとは思わないほうがいい(甘い期待はたいてい裏切られる)。
そうではなく、「生涯生活費」を減らす計画を立てる。
日常的な出費を減らす。
個人で年金保険に入る。
子どもが巣立っていった後では広すぎる家を売って住み替える。
資産形成の本を読む。
何でもいい、とにかく対策を考え、実行に移すことだ。
もちろん、計画は現実的でなければならない。
そして今日からでも実行に移すこと。
ほとんどの人は、将来のことを考えたら今日から出費を切りつめたほうがいいと思うはずだ。
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